【レビュー】フォートウィリアムの味と香り、おすすめの飲み方を解説!

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こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!今回も、魅力的なウイスキーの解説&レビューを行っていきます!!

「フォートウィリアム」は、スコットランドの西ハイランド地方にあるベン・ネヴィス蒸溜所で製造されるブレンデッドウイスキーです。この蒸溜所は、伝統的な製法と日本の技術を融合させることで、独自の風味と品質を生み出しています。

本記事では、フォートウィリアムの魅力に迫りつつ、その製造元であるベン・ネヴィス蒸溜所の詳細な歴史や設備、製造過程についても深く掘り下げていきます。

フォートウィリアムはこんなウイスキー

ウイスキー属性 ブレンデッド
産地(メーカー) スコットランド(アサヒビール)
原料 モルト・グレーン
味わい ライトでビター
飲みやすさ ★★★★☆☆
おすすめの飲み方 ハイボール
個人的感想 ハイボールまたはミックス用に最適

フォートウィリアムとは?

フォートウィリアムは、ベン・ネヴィス蒸溜所のモルトウイスキーを主軸に、いくつかのスコッチウイスキーをブレンドして作られています。ベン・ネヴィス蒸溜所が生産するシングルモルトウイスキーを試す前に、まずこのブレンデッドウイスキーでその味わいを手軽に楽しむことができるのが特徴です。

フォートウィリアムは、日本でも手頃な価格で提供されており、その価格以上の品質で、ウイスキー初心者から愛好者まで幅広く支持されています。

ベン・ネヴィス蒸溜所は、スコットランド西ハイランド地方に位置しており、1825年にジョン・マクドナルドによって設立されました。この蒸溜所は、イギリス最高峰のベン・ネヴィス山のふもとにあり、その雪解け水が仕込み水として使われています。ベン・ネヴィス蒸溜所の名前の由来は、「ベン」がゲール語で「山」を意味し、「ネヴィス」が「水(または雪)」を意味することから、山と水が結びついたものです。

創業者のジョン・マクドナルドは「ロング・ジョン」という愛称で親しまれ、その名を冠したブレンデッドウイスキー「ロング・ジョン」が大ヒットしました。蒸溜所は彼の死後、幾度か所有者が変わり、1980年代には経営不振により閉鎖されることもありました。しかし、1989年にニッカウヰスキーが買収したことで再び活気を取り戻し、1990年にはモルトウイスキーの製造を再開しました。

項目 詳細
所在地 スコットランド、西ハイランド地方
設立年 1825年
所有者 ニッカウヰスキー(1989年より)
主要製品 シングルモルト「ベン・ネヴィス」、ブレンデッド「フォートウィリアム」
仕込み水 ベン・ネヴィス山の雪解け水
発酵槽 木製2基、ステンレス製6基
蒸溜器 ポットスチル4基(初溜釜2基、再溜釜2基)
年間生産量 約2百万リットル

ベン・ネヴィス蒸溜所は、スコットランドの伝統的なウイスキー製造技術と、日本のニッカウヰスキーが培ったブレンド技術を融合させた蒸溜所です。ここでは、最高のウイスキーを生み出すために、製造工程のすべてが丁寧に管理されています。

1. 仕込み水

ベン・ネヴィス蒸溜所で使用される水は、ベン・ネヴィス山の山頂付近から流れ出る清冽な雪解け水です。この水は、オルト・ナ・ヴーリン川から採取され、ウイスキーに独特の清涼感とフルーティーな風味を与えます。

2. 原材料の選定と麦芽の使用

ベン・ネヴィス蒸溜所では、ノンピートのモルトを主に使用していますが、少量のピーテッドモルトも使用しており、ウイスキーにわずかなスモーキーなニュアンスを加えています。このモルトの選定によって、ベン・ネヴィスのウイスキーにフルーティーさと深みが生まれます。

3. 発酵プロセス

発酵には、木製とステンレス製の両方の発酵槽が使用されています。ベン・ネヴィス蒸溜所には、木製の発酵槽が2基、ステンレス製の発酵槽が6基あり、合計で8基の発酵槽が稼働しています。木製発酵槽はウイスキーに微妙な風味を付与する役割を果たし、長年の使用によって豊かな味わいを引き出します。

4. 蒸溜工程

ベン・ネヴィス蒸溜所には、初溜釜2基と再溜釜2基の計4基の銅製ポットスチルが設置されています。伝統的な形状のポットスチルを使用しており、ゆっくりとした蒸溜により、スピリッツにしっかりとしたフルーティーな風味を与えます。この工程で生成されるモルトウイスキーは、クリーミーで滑らかな口当たりが特徴です。

5. 熟成と樽の選定

ウイスキーの熟成には、主にアメリカンオークのバーボン樽が使われています。これにより、ウイスキーにバニラやキャラメルの甘いニュアンスが加わり、シェリー樽で熟成させたウイスキーには濃厚でフルーティーな風味がプラスされます。ベン・ネヴィス蒸溜所では、ウイスキーの特性を最大限に引き出すために、樽の選定にも細心の注意が払われています。

項目 詳細
蒸溜所 ベン・ネヴィス蒸溜所
ウイスキーの種類 ブレンデッドウイスキー
主要原酒 ベン・ネヴィス
アルコール度数 40%
価格帯 手頃な価格
主な風味 バニラ、キャラメル、フルーティー
特徴 優しい甘さと酸味のバランス、クリーミーな余韻

フォートウィリアムは、ベン・ネヴィス蒸溜所のモルトウイスキーを主軸に、いくつかのスコッチウイスキーをブレンドして製造されます。ブレンドに使われるウイスキーの詳細は公表されていませんが、ベン・ネヴィスのモルトウイスキーが中心となっていることは明らかです。フォートウィリアムは、日本人の味覚にも合うよう、まろやかで飲みやすい風味が特徴で、手頃な価格で手に入る点も魅力の一つです。

Key(筆者)
Key(筆者)

フォートウィリアムはベンネヴィスの原酒を中心に多数の原酒をブレンドして作らた本格スコッチウイスキー!

Caoli(助手)
Caoli(助手)

手頃な価格ながら本格的なスコッチウイスキーの風味を堪能でき、バーテンダーからも高い評価を受けている銘柄です。

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それでは、いつものようにストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方で味と香りをみていきましょう!

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テイスティング(実際に飲んでみた)

フォートウィリアムのフレーバー

フォートウィリアムの味わい

フォートウィリアムをストレートで飲んでみる

香り

  • リンゴ、洋梨、ハチミツ、バニラ、麦、樽香

味わい

  • ライトな舌触りとバニラ様

感想

まずはストレートで飲んでみます。

香りは、リンゴや洋梨といったフルーティーな要素に加え、バニラクリームやハチミツの華やかな甘さが広がり、さらに麦の香ばしさと軽やかな樽由来のウッディな香りが感じられます。

口に含むと、とてもライトでさらっとした軽い舌触りが印象的で、ふわりとリンゴの香りが広がります。次第に、ほのかにアルコール感を伴いながら、砂糖のような甘さとスパイシーな風味がふくらんでいきます。余韻は短めで、樽の香りと共に木の渋みやわずかなビター感が後に残ります。

割安ウイスキー感は否めないものの、同価格帯の日本産ブレンデッドウイスキーとは異なり、ストレートでも十分に楽しめる味わいです。香りに感じられるリンゴのニュアンスから、ニッカの影響を感じさせる点が非常にユニークですね!

Key(筆者)
Key(筆者)

リンゴと甘さが際立つ香りはニッカウヰスキーらしさで溢れています。グレーンっぽさはありますが十分楽しめる味わいでした。

フォートウィリアムをロックで飲んでみる

香り

  • ハチミツ、シロップ、バニラ、リンゴ、洋梨、麦、ダークチョコ

味わい

  • 樽香るビターな味わい

感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。

香りは、ストレートで飲むと甘さが前面に出てきて、華やかなハチミツやシロップ、砂糖のややベタッとした甘さが際立ちます。そこにバニラが混ざり、奥の方でリンゴや洋梨のフルーティーさが控えています。また、香ばしい麦やほろ苦いダークチョコのニュアンスに、かすかにスモーキーな香りも漂っています。

口に含むと、香ばしい麦の風味が広がり、ビター感が口中にしっかりと広がります。ビター感は終始持続しつつ、時折リンゴやハチミツのニュアンスがふわりと感じられます。余韻にかけては、樽由来のウッディさからくる渋みが強まり、やや刺激のあるアルコール感がチリチリと残って消えていきます。

香りは香ばしさとフルーティーさが良く調和していますが、味わいはかなりビター寄りで、少しケミカルな印象も受けました。若い原酒が多く使われているため仕方ない部分もありますが、アルコール感がもう少し抑えられていれば、さらに良い印象になったと思います。

Key(筆者)
Key(筆者)

アルコール感が感じられたのが少し残念です。ドランブイやアマレットを足してカクテルとして飲むのが無難かもしれません!

フォートウィリアムをハイボールで飲んでみる

香り

  • 納屋、干し草、ビスケット、リンゴ

味わい

  • 爽やかビターで香ばしい

感想

最後はハイボールで飲んでみます。

香りはこれまでとは異なり、牧歌的で納屋のようなニュアンスがあり、干し草の香りが漂います。さらに、香ばしいビスケットやほのかなリンゴの甘酸っぱさも感じられます。

口に含むと、リンゴとハチミツの甘酸っぱく華やかな香りが広がり、干し草やほのかなスモーキーさを伴ったビターな味わいが現れます。その後、ウッディな香りと渋みがサッと消えていきます。

全体的に素朴な印象ですが、炭酸の刺激に伴って香ばしさと爽やかさも感じられ、味わいの主張は控えめですが、食事との相性がとても良いと思います!

Key(筆者)
Key(筆者)

ベンネヴィスらしい素朴さと華やかさがる香り、適度なビター感があってどんなシーンでも楽しめる味わいのハイボールです!

まとめ

フォートウィリアムは、手軽に楽しめる価格帯ながら、香りと味わいの奥深さが感じられるブレンデッドウイスキーです。ストレートではフルーティーさと甘さが引き立ち、オンザロックではビター感が際立ち、ハイボールでは素朴な香ばしさと爽やかさが楽しめます。それぞれの飲み方で異なる表情を見せるこのウイスキーは、シーンに合わせて多彩な楽しみ方が可能です。

ベン・ネヴィス蒸溜所とニッカウヰスキーの技術が融合したフォートウィリアムは、飲み方やシーンを選ばないので、これからウイスキーを楽しみたいという方はもちろん、ハイボールユーザーにもぴったりな一本です。是非、お試し下さい!

フォートウィリアムの総合評価

イマイチ
良い

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!!

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