

こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!

今回は、「高蔵 REBORN ピュアモルト プラムワインカスクフィニッシュ」の解説&レビューを行っていきます!!
高蔵蒸留所に興味はあるけれど、「どの銘柄から試してみればいいの?」と迷っている方におすすめしたいのが、このプラムワインカスクフィニッシュです!
茨城県水戸市で約60年ぶりに復活した高蔵蒸留所が生み出すこのウイスキーは、日本一の梅酒「百年梅酒」の熟成樽という独創的なフィニッシュによって、他では味わえない独特な風味を実現しています。「ジャパニーズウイスキーの新しい可能性を感じたい」「伝統と革新が融合した一本を探している」そんな方にぴったりの、唯一無二のウイスキーです。
今回は、高蔵蒸留所を初めて試す方にとって最適な選択肢である、この注目のプラムワインカスクフィニッシュについて、その背景から実際のテイスティングまで詳しくご紹介していきます!
高蔵 REBORN プラムワインカスクフィニッシュの基本情報とスペック
| カテゴリー | ピュアモルト・ジャパニーズウイスキー |
| 産地 | 日本・茨城県水戸市 |
| 蒸留所 | 高蔵蒸留所(明利酒類) |
| アルコール分 | 46% |
| 内容量 | 700ml |
| 価格帯 | 4,500円(税抜)~4,950円(税込) |
| 飲みやすさ | ★★★★★✩☆ |
| 味わいの特徴 | 百年梅酒樽由来のフルーティさ |
| おすすめの飲み方 | ストレート、ハイボール |
高蔵 REBORN プラムワインカスクフィニッシュは「フルーティな甘みとバニラの芳醇な香り」と評される革新的なジャパニーズウイスキーですが、なぜそんな独特な風味が生まれるのでしょうか?
その答えは、このウイスキーを造る蒸留所の特別な物語にあります。茨城県水戸市で160年以上の歴史を持つ明利酒類が、60年ぶりにウイスキー造りを再開し、伝統と革新を織り交ぜながら生み出した一本。まずは、その感動的な背景から見ていきましょう!
高高蔵蒸留所について【立地・歴史・製造哲学】

高蔵蒸留所の立地とアクセス情報
高蔵蒸留所は、茨城県水戸市に位置する明利酒類株式会社が運営する蒸留所です。水戸市は古くから那珂川と千波湖に囲まれた「水の都」として知られ、酒造りに最適な環境を有しています。蒸留所は、東京から特急で約1時間15分、車で約2時間の距離にあり、関東圏からのアクセスも良好です。
水戸の地は、夏は蒸し暑く冬は厳しい寒さという寒暖差の大きい内陸性気候が特徴です。この大きな温度変化は樽材の収縮と膨張を繰り返し促し、樽の「呼吸」を活発にします。これにより、樽の中の原酒と樽材との接触が促進され、樽からの成分抽出や酸化熟成が効率的に進むと考えられています。

那珂川の舟運の河港として盛え、水運の戸口とされていた事に由来しています。
水戸のテロワールがもたらす独特な個性

「水の都」水戸は、古くから那珂川と千波湖という二つの豊かな水源に囲まれています。高蔵蒸留所では、この地の地下から湧き出る、マグネシウムを豊富に含む天然水を使用。この水は同社の清酒造りにも長年用いられてきたもので、毎日自社で丁寧に汲み上げられています。
マグネシウムを豊富に含む水は、酵母の栄養源となり、健全で活発な発酵を促す効果があります。明利酒類の初代が、酒造りに最適な水を求めて全国を放浪した末にこの水戸の地に辿り着いたという逸話は、同社の水に対する並々ならぬこだわりを物語っています。160年以上前の創業者の執念が、今日の高蔵ウイスキーの品質を支える礎となっているのです。

初代が全国を放浪して見つけた水と、寒暖差の大きい気候。この二つが高蔵ウイスキーの土台を作っているんですね!

全国を旅して最高の水を探すなんて、まるで宝探しの冒険!その情熱が160年後の今も生きているなんて感動的ですね!
60年ぶりの復活「REBORN」の物語

高蔵蒸留所の歴史は、1952年に遡ります。創業者である加藤高蔵氏と熱意ある職人たちによって「ミトカウイスキー」の製造が開始され、「水戸から世界を目指す」という高い志を掲げていました。
しかし、順調に歩み始めたかに見えたウイスキー事業は、1959年の不慮の火災により工場が焼失。これによりウイスキー製造免許も返納せざるを得なくなり、以後約60年間にわたる空白の期間が訪れます。

この火災による事業の中断は、高蔵ブランドの物語において極めて重要な転換点であり、この長い空白期間こそが、後の「REBORN」というテーマの意義を一層際立たせることになります。

1959年の火災で一時的に事業が途絶えるも、高蔵は約60年を経て現在の地位を確立しました。これは、同社の強い事業継続の意志と回復力の証と言えるでしょう。
時は流れ2020年、明利酒類は再びウイスキーへの情熱を燃やし始めます。日本全国の蒸留所を巡り、ウイスキー製造に関する最新の知見を積極的に吸収。そして2022年、ついにウイスキー製造免許を再取得し、創業者の名を冠した「高蔵蒸留所」として、その夢を再び紡ぎ始めたのです。

創業者の曾孫である加藤喬大氏が、曾祖父の名前を蒸留所に冠して夢を実現させる…これほど感動的な「REBORN」の物語はありませんね!
イチローズモルトとの運命的な縁

実は、明利酒類がウイスキー製造をしていなかった時期にも、日本のウイスキー史に重要な役割を果たしていました。有名なイチローズモルトの創業者・肥土伊知郎氏が、ベンチャーウイスキーを立ち上げる前、父から受け継いだ羽生蒸溜所の原酒の保管先を探していた際、声をかけたのが明利酒類でした。

当時の明利酒類はウイスキー製造をしていなかったため、福島県郡山市の笹の川酒造(現・安積蒸留所)を紹介したんです。そこで現在のイチローズモルトの基礎が築かれたんですね!

日本のクラフトウイスキー界を牽引するイチローズモルトの誕生には、明利酒類が深く関与していました。これは、ウイスキー原酒の保管を通じて両社が繋がった、まさに運命的な巡り合わせと言えるでしょう。
この交流は現在も続いており、なんとミズナラ樽やイチローズモルトを仕込んだ樽で高蔵モルトの熟成も行われているのです。これは単なる樽の共有ではなく、日本のウイスキー業界の絆と相互の技術交流が生み出す新たな可能性を象徴しています。
明利酒類の酒造り遺産から生まれた革新

明利酒類は安政年間(1854~1860年)創業の老舗酒造で、160年以上にわたり水戸の地で酒造りの伝統を守ってきました。日本酒「副将軍」や日本一の称号を獲得した「百年梅酒」など、600種類もの多様な酒類製品を手がけてきた実績があります。この豊富な経験と技術の蓄積が、現在のウイスキー開発の強固な基盤となっています。
1954年には連続式蒸留機「アロスパス蒸留機」を導入し、原料アルコールの蒸留・製造を開始。この早期の設備投資は、蒸留技術への深い理解と探求心を示しており、現在のウイスキー製造にもその精神が受け継がれています。

この「百年梅酒」の熟成樽が、後に高蔵ウイスキーの最大の特徴となるプラムワイン樽フィニッシュに活かされているんです!
2020年から全国の蒸留所を巡り、最新の知見を吸収。2022年に常務取締役の加藤喬大氏(創業者の曾孫)が中心となって、曾祖父の名を冠した「高蔵蒸留所」として再スタートを切りました。加藤氏は「今後も、世界に誇れるジャパニーズウイスキーを目指し、高蔵蒸留所にしか出せない独自性を追求したものづくりを続けていきます」という強い決意を語っています。

「世界に誇れる」という目標は非常に大きいですが、600種類もの酒造りの経験があれば、それは決して夢物語ではありません。
高蔵蒸留所の製造哲学とクラフトマンシップ

「フルーティなウイスキー」への探求
高蔵蒸留所は「高い品質であることはもちろん、私たちにしか生み出せない芳醇さを追求したフルーティなウイスキーを、ウイスキーを深く愉しむみなさまへお届けしていきます」という明確な哲学を掲げています。この「日本のテロワールを活かしたフルーティなウイスキーの探求」というコンセプトは、製品開発の揺るぎない軸となっています。

「フルーティなウイスキー」という明確な方向性があるからこそ、ブレることなく、他にない個性的な製品が生まれるんですね!
少量生産で実現する品質へのこだわり

1回の仕込みに400kgの麦芽を使用する小規模なクラフト蒸留所として運営されており、この規模感により製造工程の隅々まで人の手が届き、実験的で革新的な試みが可能となっています。また、この少量生産体制は、将来的にミズナラ樽を使用したシングルモルトの開発など、様々な樽種での熟成実験も可能にしています。

大量生産では難しいきめ細やかな品質管理と、常に新しい挑戦ができる点が貴社の大きな強みですね。実際、ミズナラカスクフィニッシュの製品も既に発売されており、その挑戦の姿勢の表れだと感じます。
プラムワインカスクフィニッシュの製造工程と技術を解説

「高蔵 REBORN プラムワインカスクフィニッシュ」の最大の特徴は、明利酒類のフラッグシップ商品「百年梅酒」を熟成させた樽(プラムワイン樽)を使用したフィニッシュです。
百年梅酒は日本一の称号を獲得したこともある同社の看板商品で、その熟成に使用された樽を転用するという発想は、600種類もの酒類を手がけてきた明利酒類ならではのアイデアです。
百年梅酒の遺産が生み出す独創的フィニッシュ

フィニッシュとは、基本的な熟成を終えたウイスキーを、最後の仕上げとして特別な樽に移し替えて追加熟成する技法のこと。日本一の称号を持つ百年梅酒の熟成に使用された樽には、長年の梅酒熟成により梅由来の芳醇な香りと甘み、そして独特の酸味が樽材の奥深くまで染み込んでいます。

この樽でウイスキーを後熟させることで、梅酒の複雑な風味成分がウイスキーに移り、プラムを思わせる軽やかな香り、パウンドケーキのような香ばしさ、そして梅特有の爽やかな酸味とスパイシーな余韻という、他では決して味わえない独創的な香味が生まれるのです。

梅酒の熟成樽をウイスキーに使うなんて、世界でもここだけの試みですね!

日本一の梅酒から生まれたウイスキーなんて、まさに「日本の宝」同士のコラボレーションですね!
独自開発酵母による発酵革命

明利酒類が長年培った発酵技術の集大成として、2023年に独自の「ウイスキー酵母」を完成。この酵母開発は、清酒醸造で培った自社開発・培養技術を基盤としており、さらにウイスキー酵母とエール酵母(ビールの醸造に使われる上面発酵酵母)の両方の特性を併せ持つ新しい酵母の開発も進行中です。
通常の約3倍量の酵母を使用し、発酵期間も通常の2倍以上(72〜120時間)という贅沢な製法により、フルーティで華やかなアロマ成分(エステル類)を豊富に生成。この革新的な発酵プロセスこそが、高蔵ウイスキーの特徴的なフルーティさの源となっており、「発酵、酵母のプロ」としての明利酒類の真骨頂を示しています。この技術は「高蔵 NEWMAKE THE FIRST DROP」でも実証され、麦本来の甘みを芯に感じさせつつもフルーティで洗練された味わいとして高く評価されています。

酵母3倍、時間2倍という非常に贅沢な造り方!でもそれが独特の風味を生み出すんですね!

エール酵母の特性も取り入れるなんて、ウイスキーとビールの技術融合!これぞクラフト蒸留所ならではの挑戦ですね。
ポットスチル蒸留の技

高蔵蒸留所のポットスチルで丁寧に蒸留された原酒は、小規模クラフト蒸留所ならではの精密な温度管理と適切なカットポイントの設定により、雑味のないクリアな酒質を実現。蒸留直後のニューメイク(新酒)は麦本来の甘みを芯に感じさせつつも、フルーティで洗練された味わいが特徴で、実際に「高蔵 NEWMAKE THE FIRST DROP」(63%、200ml)として限定販売され、オンラインショップでは即完売するほどの人気を博しました。
この丁寧な蒸留が、後のプラムワイン樽フィニッシュで加わる複雑な風味を美しく受け止める、しっかりとした骨格を持つ原酒を生み出しています。

クリアな原酒だからこそ、プラムワイン樽の繊細な風味が活きるんですね!ニューメイクが即完売なのも、原酒の品質の高さを物語っています。
製品仕様まとめ
- 種類:ピュアモルトウイスキー(モルト100%)
- 度数:46%(香味をしっかり保持する絶妙な設定)
- 容量:700ml
- 価格:4,500円(税抜)/4,950円(税込)
- 発売:2024年10月1日(数量限定)
- 関連商品:高蔵 REBORN 200ml版(50%、全国5,730本限定、TWSC2025金賞受賞)

46%という度数は、加水しても香りが飛びにくい絶妙な設定。プロの配慮を感じます!

200ml版は東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2025で金賞を受賞!新しい蒸留所なのに素晴らしい評価ですね。

では、新たなスタートの礎となる高蔵蒸留所のコアレンジ商品「プラムワインカスクフィニッシュ」を3種類の飲み方で味と香りをみていきましょう!
高蔵 REBORN ピュアモルト プラムワインカスクフィニッシュを実際に飲んでみた

高蔵 REBORN プラムワインカスクのフレーバー
高蔵 REBORN プラムワインカスクの味わい
梅の風味がしっかりと活かされたストレート

香り
香り立つプラム、リンゴ、ハチミツ、パウンドケーキ、オーク、青々とした果実
味わい
フルーティーな酸味と香ばしい麦の香り
感想
グラスに注ぐと、まずプラムの甘く芳醇な香りが広がり、リンゴやハチミツの甘く華やかな香りが続きます。焼きたてのパウンドケーキのような香ばしさと、オーク樽由来のウッディなニュアンスが重なり、青々とした果実の香りが全体を包み込みます。時間と共に、より複雑でウッディな熟成感が感じられるようになります。
口に含むと、未熟なプラムのような酸味と、青々とした梅を思わせるフレッシュな果実感が心地よく広がります。リンゴや青々とした果実の心地よい酸味が舌の上で踊り、華やかなハチミツとパウンドケーキ、そしてオーク由来の木の香りが複雑に絡み合います。梅の爽やかな酸味とスパイシーさが口の中に広がり、アルコール度数は高いものの、フルーティーな香りが上品に舌を包み込みます。軽快な味わいの中に梅の酸味とスパイシーさが溶け合い、モルトの香ばしさが心地よく響きます。
余韻には、ビターな梅の酸味が重なり、スパイシーさと共にゆっくりと消えていきます。

ウイスキーには珍しい”酸味”がしっかりと感じられる爽やかな風味がとても心地よく響きます!
果皮を思わせるビターテイストなロック

香り
プラム、レーズン、リンゴ、ハチミツ、オーク、ミネラル
味わい
スパイシーと果実の酸味
感想
オンザロックにすると、プラムの酸味とレーズンの甘みが混じり合った、フレッシュなブドウを思わせるフルーティーな香りが際立ちます。ハチミツの華やかな香りと、オークの生木のようなニュアンスが重なり、ミネラルを思わせるビター感が広がり、加水が進むとレーズン、ハチミツの甘さが増します。プラムや赤い果実のような香りが現れ、ミネラル感と果実の皮の渋みが加わります。
口に含むと、ストレートよりもアルコール感が和らぎ、柔らかな口当たりになります。青さを感じるビター感と木の渋みが合わさって、ゆっくりと消えていく余韻が楽しめます。スパイシーさが口の中で広がり、果実の酸味が心地よく残ります。

加水が進むとミネラル感のある風味が徐々に出てきます!ビターさも柑橘や果実由来のフルーティーさがあって非常に爽やか!
梅酒の風味が心地よいハイボール

香り
プラム、リンゴ、ハチミツ、オーク、ミネラル
味わい
梅の酸味と麦の香ばしさ
感想
ハイボールにすると、未熟な梅やリンゴのフルーティーでジューシーな酸味が弾けるように広がります。ほのかなハチミツの甘さが加わり、オークの木の香りが全体を包み込みます。ミネラル感のあるニュアンスが全体を包み込み、新たな果実を思わせる明るいオークの香りと、梅の爽やかな酸味が心地よく調和します。
口に含むと、牧歌的な麦の香ばしさと梅の香りが上品に混じり合います。ミネラル感と梅の酸味がゆっくりと消えていく、華やかな余韻が特徴的です。プラムのフルーティーさと梅の酸味が爽やかに口いっぱいに広がり、食中に最適な、軽やかで飲みやすい一本です。

食中酒にピッタリの爽やかな風味のハイボール!ジメジメとした梅雨時には砂糖漬けした梅を添えると良いかもしれません!
まとめ
高蔵 REBORN プラムワインカスクフィニッシュは、約60年ぶりに復活した高蔵蒸留所が生み出す革新的なジャパニーズウイスキーです。実際にテイスティングしてみると、プラムの芳醇な香りに加え、リンゴやハチミツの華やかさ、そして意外にもパウンドケーキのような香ばしさが感じられ、百年梅酒樽が生み出す複雑な香味に驚かされます。
特に印象的だったのは、「未熟なプラムのような酸味」と「青々とした梅のフレッシュ感」です。一般的な梅酒の甘さとは異なり、爽やかな酸味とスパイシーさが心地よく、これが高蔵の独自性を際立たせています。
明利酒類160年以上の歴史と、独自の酵母技術(酵母3倍量・発酵期間2倍以上)により、従来のジャパニーズウイスキーとは一線を画す個性が生まれています。イチローズモルトとの歴史的な縁も含め、日本のウイスキー文化の発展に貢献してきた蒸留所が生み出す、まさに「REBORN」を体現する一本です。フルーティーな酸味と香ばしさのバランスを求める方には特におすすめで、飲み方によって様々な表情を楽しめる魅力的な一本と言えるでしょう。

実際に飲んでみると、梅酒樽の影響が単なる甘さではなく、酸味やスパイシーさ、そして香ばしさという複雑な要素をもたらしていることがよくわかりました!

イチローズモルトとの縁も含めて、日本のウイスキー文化の発展に貢献してきた明利酒類。今後は長期熟成品や、エール酵母を活用した新製品などに期待しましょう!

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラスです!!





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