【レビュー】アラン クォーターカスクを3種類の飲み方で味と香りを解説!!

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このウイスキーを簡単にまとめると

アラン クォーターカスクとは
  • ウイスキーの属性:シングルモルト
  • 産地:スコットランド(アラン島)
  • 蒸溜所:ロックランザ蒸留所
  • 飲みやすさ:★★★★☆☆
  • 味わい:南国フルーツの甘味とスパイシーな余韻
  • おすすめの飲み方:なんでもOK!!
  • 総合評価:★★★★★☆
  • どんな人に向いている?:カスクストレングスを飲んだことのない人、2番めのアランに

このウイスキーについて

今回のレビューボトルは「アラン クォーターカスク」です。アランといえば、近年とても人気があり、以前はパッとしない印象の銘柄でしたが、ボトルデザインの刷新とともに味わいも豊かになり、ファンが非常に多くなってきているブランドです。

この「アラン クォーターカスク」は、125リットルのクオーターカスク(小樽)で2年間追加熟成し、カスクストレングスでボトリングしている通好みなアランのシングルモルトです。

アランモルトは、スコットランドの西に広がる美しいアラン諸島に位置する蒸留所で、具体的には1994年に創設されたロックランザ蒸留所で生まれるウイスキーを指します。この小規模な蒸留所は、クラフト蒸留所の先駆者として高い評価を受けています。かつては「アイルオブアラン蒸留所」として知られていましたが、2019年になってロックランザに改名されました。

2018年、同じくロックランザ蒸留所を運営する企業が手掛け、アラン島の南部に新しい蒸留所「ラグ蒸留所」が誕生しました。これにより、アランモルトは2つの蒸留所を有するユニークな存在となりました。アラン諸島のウイスキー業界には、この2蒸留所の組み合わせが新たな活気をもたらし、将来にわたって期待が寄せられています。

アラン島は、スコットランドのクライド湾内に位置し、約430平方キロメートルの美しい島です。この島は英国王室の避暑地としても知られ、穏やかな気候と安定した雨量が特徴です。こうした自然環境は、ウイスキーの製造に非常に適しており、アラン島特有の荒涼とした大地、そして豊かな雨量から得られる水源は、ウイスキーづくりにおいて欠かせない要素となっています。

現在、アラン島には「ロックランザ蒸溜所」と「ラグ蒸溜所」の2つの蒸溜所が存在しています。しかし、1800年代には信じられないほどの50軒もの蒸溜所がアラン島内に点在し、ウイスキーの製造が盛んでした。ところが、当時の厳しい課税政策が原因で製造が次第に途絶え、1837年にはラッグ蒸溜所の閉鎖を最後にアラン島でのウイスキー製造が停止しました。

ハロルド・カリー氏は、ロックランザ蒸留所(アラン)の創設者であり、スコッチウイスキー業界のベテランとして、シーグラム社やペルノー社での経験を積んでいました。彼は70歳となる年に、アラン島におけるウイスキー蒸留所の設立を夢見、その夢を実現させました。経済的な課題に直面した時、息子のアンドリューはクラウドファンディングのアイデアを活かし、資本を調達し、債権を発行して投資家を募りました。

アンドリュー氏は債権を購入した人々に対して、将来的に優先的にウイスキーを受け取る特典を提供し、当時のアラン蒸留所の再興に成功しました。現在、30年以上が経過し、ロックランザ蒸留所として新たな名を得ていますが、今もなお島の住民や創設者ファミリー、そして熱心な投資家たちの情熱に支えられ、再びウイスキーの製造を行っています。

ロックランザ蒸留所では、製法において徹底的なこだわりが持たれています。主原料として、アルコール収率が優れたオプティックとして知られる大麦麦芽が厳選されています。これは効率的で品質の高い麦芽であり、製品に独自の特徴をもたらします。蒸留器には初留2基、再留2基が導入され、ウォッシュバックには4槽が用いられています。

同時に、アラン島特有の湧水であるロッホ・ナ・デューの湧水が仕込み水として用いられています。この湧水はウイスキーの味わいにおいて極めて重要な要素であり、製品には独自のアラン島らしい風味が表れています。

アンドリュー氏は債権を購入した人々に対して、将来的に優先的にウイスキーを受け取る特典を提供し、当時のアラン蒸留所の再興に成功しました。現在、30年以上が経過し、ロックランザ蒸留所として新たな名を得ていますが、今もなお島の住民や創設者ファミリー、そして熱心な投資家たちの情熱に支えられ、再びウイスキーの製造を行っています。

「アラン クォーターカスク」は、7年間バーボン樽で熟成された原酒を、125リットルの小樽(クオーターカスク)で2年間熟成させたウイスキーです。小樽での熟成により、ウイスキーが木樽とより密接にふれあうため、木のニュアンスが強く表れ、独自の風味をもたらしています。

小さい樽にウイスキーを詰めると、表面積が広がり熟成が早く進むと言われています!!

小さい樽に詰めて熟成する工程は、アイラ島のラフロイグにもありましたね!!

sister-ley
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では、今回もストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方で味と香りをみていきましょう!!

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テイスティング(実際に飲んでみた)

テイスティング ウイスキー ストレート ロック ハイボール グレンケアン

フレーバーチャート

味わいチャート

ストレートで飲んでみる

ストレート導入画像

香り

  • リンゴ、アップルパイ、マンゴー、ハチミツ、バニラ、おがくず

味わい

  • 甘くスパイシー、オーキーな余韻

感想

まずは、ストレートから飲んでみます。

香りは、リンゴの甘さに蜜っぽさがあり、アップルパイを思わせる香りが先行して感じられます。同時に、南国フルーツの黄色や赤みがかった果物を彷彿とさせるフルーティーさも感じられます。また、少し時間を置くと奥からハチミツの甘い香りやバニラが現れ、少しオガクズのようなオークの香りも感じられます。

口に含むと、アップルパイをかじったかのような果実の酸味と砂糖の甘さが同時に広がり、続いてスパイシーさが膨らんできます。そして、シトラスの爽やかな酸味とビターが追いかけてくると、再びスパイシーさが重なり、余韻は主にスパイシーが主役ですが、ビターや果実香と複雑に重なりゆっくりと消えていきます。

カスクストレングスですので、アルコール度数は56°もありますが、アルコール感を感じさせないスムースな味わいで、フルーティーかつ全体のバランスが非常に良いです。カスクストレングスを初めて飲む方でも違和感なく楽しめるくらい飲みやすく、味わいもフルーティーでナチュラルな傾向にあります。

アルコールのピリつきもなく、フルーティーで優しい甘さが特徴的な味わいです。カスクストレングスの入門にはピッタリですね!!

ロックで飲んでみる

ロック導入画像

香り

  • マンゴー、リンゴ、風邪シロップ、ハチミツ、バニラ、ビスケット

味わい

  • トロピカルフルーツとシトラスのビター感

感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。

香りは、先陣を切るのはマンゴーのリッチな香り。南国フルーツの官能的な香りにリンゴの酸味が絡みつき、風邪シロップを思わせる砂糖と溶けた果実の甘味が広がります。ハチミツとバニラが絡んでいる中で、奥底からはビスケットの香ばしい穀物の芳醇な香りが漂います。

口に含むと、ジューシーで瑞々しい果肉感が口いっぱいに広がり、その後にはシトラスの爽やかなビターが心地よく訪れます。少し落ち着いたところでスパイシーなニュアンスが浮かび上がり、オークの香りと共にスッと消えていきます。

加水を進めると、甘さがより際立ちますが、決してしつこさを感じさせず、シトラスの風味が新たな活気を添え、口に含むたびにジューシーな味わいを思わせ、思わず噛みしめたくなる独特の魅力が広がります。

果実感というよりは”果肉感”にも思えてくるジューシーな味わいが特徴的でした。アランのフルーティーさが活かされるのはロックが良いかもしれません!!

ハイボールで飲んでみる

ハイボール導入画像

香り

  • トロピカルフルーツ、リンゴ、ハチミツ、ハーブ、シナモン

味わい

  • フルーティーな甘みとハーブ感

感想

最後はハイボールで飲んでみます。

香りは、トロピカルフルーツにリンゴの香りが軽やかに絡んで、非常にフルーティーな印象を与えます。同時に、ハチミツの優しい甘さとシナモンのようなスパイス、そしてグラッシーな草やハーブの要素が甘い香りを包み込むように感じられます。

口に含むと、草のような緑を感じるニュアンスが広がり、トロピカルフルーツのジューシーで甘い香りが口いっぱいに広がります。そして、優しい甘さの後からスパイシーさが追いかけてきて、アフターはシトラスの爽やかな柑橘感でさっと消えていきます。

トロピカルな果実感、シナモンやナツメグ、そしてクローヴなどのハーブの絶妙なバランス、どことなく牧歌的なグラッシーなニュアンスなど、ハイボールにしてもナチュラルな印象があり、単に爽快さだけを求めてはもったいない、美しい味わいが広がります。

モルトの自然な甘み、樽の素直な特性が香り、味わいに謙虚に現れています。雑味のないクリーンな味わいは是非、一度味わって頂きたいです!!

まとめ

まとめ導入画像

アランクォーターカスクのレビューでした。

ストレートからハイボールまでの3つの飲み方でのレビューでしたが、どの飲み方でも一様にフルーティーで、キツすぎないビターとスパイシーな余韻など、一貫性がありました。しかし、加水によって様々な特性が引き立ち、長い時間楽しめることが特筆されます。

他のレギュラーラインナップにも言えることですが、アランというニュアンスがしっかりと軸にあり、ボトルごとに強調される要素は変わりつつも、着地点に一貫性があるのは素晴らしい点です。

他のブランドでは、ボトルごとに味わいが極端に異なる場合もありますが、アランというブランドは安心して購入できる印象です。

仕込みからボトリング、そして造られる環境までが高品質でなければ成し得ないことだと思いますので、今後のアランにも十分な期待が出来そうです。

特に、カスクストレングス仕様の「アラン クォーターカスク」は、見かけたら是非、お試しいただきたいと思います!

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「ゲレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。

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