【レビュー】サントリーウイスキー季(TOKI)の味と香り、おすすめの飲み方を解説!

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sister-ley
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こんにちは!ウイスキーの魅力と楽しさを伝えるカエル「sister-ley」です!今回も、魅力的なウイスキーの解説&レビューを行っていきます!!

入手困難銘柄「シングルモルト白州」の味に近いブレンデッドウイスキーをご存知でしょうか!?

今回はAmazonなどでもプレミアが付くことなく、普通に購入できる白州の味に近いウイスキー「サントリー季(TOKI)」をご紹介いたします。

酒販店などで「季(TOKI)」と書かれたウイスキーを見かけたことはありませんか!?そのウイスキーはサントリーが販売するブレンデッドウイスキーで、白州蒸溜所のモルト原酒をベースに造られています。

さて、ここまで聞くと「季(TOKI)」へのこんな疑問が生まれてくるのではないでしょうか!?

季(TOKI)への疑問や不安
  • たまに見かける季(TOKI)って何!?
  • 結構な値段がするけど美味しいの!?
  • 白州に似ているって本当!?
  • そもそもどんなウイスキー!?
  • ハイボールで飲んでも良い!?

そこで、この記事ではウイスキー歴20年以上、バーテンダーとの豊富な交流や意見交換から、「サントリー季(TOKI)」についての解説とストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方で味や香りをレビューしていきます。

白州が買えなくても、むしろコチラのほうがおすすめ出来るポイントなども解説していきますので、購入を考えている人や、ウイスキーに興味を持ち始めた方など是非、最後までご覧ください。

この記事を参考に「季(TOKI)」とはどんなウイスキーなのか!?を少しでもご理解いただけたら嬉しいです!!

サントリー季(TOKI)を簡単にまとめると

ウイスキー属性 ブレンデッド
産地(メーカー) 日本(サントリー)
キーモルト 白州モルト(12年熟成)
味わい クリーミーでオークとマンゴーが香る
飲みやすさ ★★★★★☆
おすすめの飲み方 ハイボール、ロック
どんな人に向いている? 白州愛飲者、リザーブ愛飲者

「サントリー季(TOKI)」は、2016年にアメリカとカナダで、そして2018年にはイギリスで初めて発売された海外市場向けのブレンデッドウイスキーです。最近では一部のスーパーや酒販店で見かけることもありますが、実際には日本国内での販売はされておらず、逆輸入されたウイスキーです。

このウイスキーは、サントリーの第5代チーフブレンダー、福與伸二氏によってブレンドされています。ボトルの形状は特徴的で、見慣れないため疑問を抱く人もいるかもしれませんが、中身は日本洋酒酒造組合の自主基準を満たした山崎、白州、知多のみで構成されたジャパニーズウイスキーです。

日本で販売されている「季(TOKI)」は国内の業者によって輸入された逆輸入品。それによって販売価格にもバラツキがあるようです。

最近ではニッカウヰスキーも海外限定商品として「デイズ」というウイスキーが販売されていますね!!

サントリー季(TOKI)の製法は、山崎、白州、知多のサントリーが所有する蒸留所の原酒から構成されています。特に、ホワイトオーク系の樽で12年以上熟成された白州モルト原酒と、知多のヘビータイプグレーンをキーモルトとして使用しており、山崎の原酒も何種類か使用されていますが具体的な情報は非公開となっています。

白州と知多の原酒がキーモルトとして使用されており、その結果、軽快で爽やか、かつフルーティーな風味が特徴であるとアナウンスされています。これは、ハイボールに適したブレンドが施されていると推測されます。

その背景には、海外でのハイボール文化の普及がまだ進んでいないという事実があります。日本国内でのハイボールブームを海外にも拡大しようとするサントリーの戦略の一環として、同社は国際版の公式ウェブサイトを通じてハイボールを積極的に推奨しています。これは、サントリーが「季(TOKI)」ブランドを通じて、ハイボール文化を世界に広めようとしている意図を示唆しています。

「季(TOKI」」は、サントリーがハイボールに馴染みのない海外でも日本と同じ様にハイボールブームを創ろうとして販売したウイスキー!!

一説には「白州12年」をベースにハイボールに特化したのブレンドを行っていると言われています。

「季(TOKI)」が発売された当時、サントリーのチーフブレンダーである福與伸二氏によって、「白州12年」をベースに山崎モルト原酒と知多グレーン原酒をブレンドしたという情報がありました。しかし、この情報には少し誤解や曖昧なニュアンスがあり、一部では「白州12年」という製品自体に山崎モルトや知多グレーンがブレンドした、というふうに伝わっていると思います。

しかし、原酒不足の中にあって一時は休売にまで追い込まれた「白州12年」に他の原酒をブレンドするようなことは無いと個人的には考えています。

正確な表現としては、「白州蒸溜所の12年熟成モルト」または「白州蒸溜所の12年以上熟成したモルト原酒」といった言い回しが適切ではないかと考えています。

色々な意見はあると思いますが、人気の白州蒸留所のモルト原酒をベースに造られていることは確かなことですね!!

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では、今回もストレート、ロック、ハイボールの3種類の飲み方で味と香りをみていきましょう!!

しかも今回は、白州モルトがキーモルトと同じ「サントリーリザーブ」とも飲み比べをしてみました!!

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季(TOKI)テイスティング(実際に飲んでみた)

テイスティング 表紙画像 実際に飲んでみる

季(TOKI)フレーバー

季(TOKI)味わい

季(TOKI)をストレートで飲んでみる

香り

  • バニラ、レーズン、マンゴー、ハチミツ、カスタード、ビスケット。(ピート)

味わい

  • スムースでバニラ香るライトな呑み口

感想

まずは、ストレートで飲んでみます。

香りには、バニラの圧倒的な感覚とハチミツの甘みが広がり、マンゴーやレーズンといった果実の香りに加えて、クリーミーなカスタードや香ばしいビスケットのニュアンスも感じられます。アルコールの存在感はありますが、ピートのニュアンスは不快ではなく、全体として調和しています。

味わいについては、口に含んだ瞬間にわずかな刺激を感じるものの、すぐにバニラのクリーミーさが広がり、マンゴーやレーズンのエステリーな香りが立ちのぼります。その後、スパイシーさとビターさが追いかけるように現れ、オークの香りとビスケットの香ばしさが感じられます。余韻には、バニラの香りがふわりと漂い、ゆっくりと消えていきます。

白州モルトをベースにしているため、軽快でスッキリとした香ばしさが際立ちますが、マンゴーのような果実の風味やブレンドによる複雑な香りも楽しむことができます。

香ばしくクリーミーな味わいと、果実感の漂うエステリーさは良質なブレンデッドウイスキーの味わい!少し時間を置くとカドが取れて更にバニラの香りが引き立ちます!!

白州モルトをベースにしたブレンデッドウイスキー、「季(TOKI)」と「サントリーリザーブ」を飲み比べた結果、両者ともバニラを主体とした香りが特徴で、清涼感あふれる軽やかな印象を与えます。しかし、「リザーブ」は山崎モルト(ミズナラ)の香りがより強く、サントリー特有のアロマが際立っています。一方で、「季(TOKI)」は山崎の存在感が控えめで、飲んだ後にリザーブを嗅ぐと、その差が顕著に感じられます。

味わいに関しては、「季(TOKI)」が非常にライトで、一部からは「薄い」との印象を受けることがあります。対照的に、「リザーブ」では山崎のニュアンスが豊かに感じられるものの、モルトの印象は控えめで、グレーンの特徴が前面に出ています。

約2,000円の価格差があることを考慮すると、味わいの面では価格に見合った差があると言えるかもしれません。白州よりも山崎を好む方にとっては、「リザーブ」の味わいがより好ましいと感じられるでしょう。

どっちが好みか!?が大切と感じました。山崎が好きな人はあっさりと感じるし、白州好きならリザーブはしつこく感じてしまうかもしれません。ただ、モルト感は「季(TOKI)」に軍配!!

季(TOKI)をロックで飲んでみる

香り

  • バニラ、ハチミツ、レーズン、マンゴー、ウエハース、オーク

味わい

  • バニラとマンゴー香るスッキリクリーミーな味わい

感想

次は氷を入れてオンザロックで飲んでみます。

香りは、バニラとハチミツの甘美なアロマが前面に立ち、レーズンやマンゴーのフルーティーなニュアンスが優しく漂います。ウエハースの香ばしさとオークの木の香りも、ストレートで飲むよりもクリーミーな印象を与えています。

口に含むと、アルコールの刺激は感じられますが、それはすぐにスッキリとしたライトなクリーミーさに変わり、心地よい滑らかさが広がります。バニラの甘みと共にオークの香りが広がり、次第にスパイシーなニュアンスが加わり、ビターな味わいへと移行します。余韻では、オークのウッディな香りが静かに鼻腔を抜けていきます。

ロックで楽しむと、クリーミーで軽やかな味わいが保たれ、白州や知多のグレーン由来のニュアンスがしっかりと感じられます。ブレンデッドウイスキーならではのバランスの良さが際立ち、氷が溶けても味わいが損なわれることはありませんでした。

飲み始めから終わる頃にかけて、徐々にビターが強まってきますが決して薄いという印象はなく、その時の状態で色々な香りの変化が楽しめました!

季(TOKI)をハイボールで飲んでみる

香り

  • オーク、バニラ、ハチミツ、ウエハース、マンゴー、カカオ、ピート

味わい

  • ほろ苦くフルーティー、スッキリとした爽やかなビター感

感想

最後は、サントリーが推奨しているハイボールで飲んでみます。

香りは、オーク樽由来の香りが軽やかに広がり、その奥からはバニラとハチミツの甘いアロマが感じられます。マンゴーやほろ苦いカカオ、そしてピートのニュアンスが香りの中に織り交ぜられ、複雑でありながらもバランスの取れた印象を与えます。

口に含むと、ビターテイストが際立ちつつも、マンゴーの香りが軽やかに漂います。オークの香りとピートのニュアンスが感じられ、バニラの甘さとマンゴーのエステリーな香りが絶妙に調和します。次第にビターな要素が増していき、余韻ではバニラの香りがすっと消えていく様子が感じられます。

白州や知多の原酒がもたらす軽やかさが基調となっている一方で、マンゴーのようなフルーティーな香りが時折感じられる点は、響JHを思わせる良質なブレンデッドウイスキーの特徴を垣間見せています。

クリーミーでオークの香りが香ばしくハイボールとの相性は抜群です!!たまにフワッと香るマンゴーが響っぽくて不思議とお得感を感じました!!

せっかくですので、リザーブもハイボールで飲み比べをしてみました。

香りにおいては、バニラのアロマが際立ち、ミズナラや山崎由来の香りがサントリー特有の印象を与えますが、モルト比率の低さからか全体的に薄めに感じられます。味わいは、白州ベースならではのハイボールとの相性が良く、バニラの甘さや適度なビター感が心地よいです。しかし、「季(TOKI)」と同じ比率であっても、「リザーブ」の方が味わいが薄く感じられる点があります。

それでも、サントリー特有の香味成分の存在は感じられ、長年サントリーを愛飲している方にとっては、「リザーブ」の方が親しみやすい味わいであるとの印象を受けました。

リザーブのほうがサントリー感が強くミズナラの香りを感じることが出来ます。季(TOKI)はどちらかというとオーキーでスコッチ派に受け入れられる印象でした。

まとめ

まとめ 見出し下画像

サントリーウイスキー季(TOKI)のレビューでした。

大手酒販店でも見かける「季(TOKI)」は、山崎や白州、そして響の陰に隠れがちで、地味な存在感となっています。しかし、その中身はスコッチ愛好家からも評価される高品質なジャパニーズブレンデッドウイスキーです。

白州モルトをキーモルトとして使用しているため、私にはバイアスがかかっているかもしれませんが、サントリーらしさが控えめで、オークの香りや上質なグレーンの風味が際立つ印象を受けました。

価格帯は「Ao(碧)」と同等で、国内の知名度を考慮すると割高に感じるかもしれません。しかし、逆輸入品であるこのボトルは、国内販売価格がやや高めに設定されています。国内で正規販売された場合、リザーブよりも上位の位置付けになるのでしょうか。

とはいえ、同価格帯であれば、多くの方が少し背伸びをして「響JH」を選ぶでしょうから、国内販売は難しいと思われます。もし4,000円台でリリースされたなら、「Ao」を凌駕する可能性があります。

サントリーが海外市場向けに打ち出した新しいハイボール戦略の一環として発売された「季(TOKI)」は、ハイボールを推奨しているとはいえ、ストレートやロックでも十分に楽しめる美味しいウイスキーです。現行の価格では少々割高に感じられるかもしれませんが、リザーブや白州モルトのファンならば、間違いなく気に入る味わいです。また、入手が難しい白州を未経験の方であれば季(TOKI)を試して好みならば、白州へステップアップしても問題ありません!

今回のレビューが参考になれば幸いです。

季(TOKI)の総合評価
イマイチ
素晴らしい

最後までお読み頂きありがとうございました。

テイスティングに使用しているグラス「グレンケアン」、クリスタル製なのに丈夫で倒れにくく洗いやすい!!しかも、安価という素晴らしいウイスキーグラス。

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