ピュアモルトウイスキー「竹鶴21年」
今回は、バーにてオーダーした貴重な「竹鶴21年」の味わいなどを綴ってみたいと思います。
「竹鶴21年」はニッカウヰスキーが販売していたブレンデッドモルトで、現行の「竹鶴NA」と同じく「余市蒸溜所」と「宮城峡蒸溜所」のモルトで造られています。
どちらの蒸溜所からも21年以上の長期熟成モルトが使われ、今となっては貴重なウイスキー。
しかし、残念ながら「竹鶴21年」は原酒不足の影響から2020年の3月をもって終売となってしまいました。
現在は残っているボトルが高額で取引されているので、飲みたくても買うにはハードルが高すぎますね・・・
そこで今回は、筆者が訪れた「竹鶴アンバサダー」がいるバーにてオーダーした「竹鶴21年」の味わいを綴っていきますので、最後まで御覧ください。
テイスティング(実際に飲んでみた)
フレーバーチャート
味わいチャート
ストレートで飲んでみる
香り
- 樽香、バナナ、バニラ、ハチミツ、黒蜜、アプリコット、レーズン、ナッツ、ワックス
味わい
- 気品のあるウッディさ、ナッティー、スパイシー、とても長い余韻
感想
街のバーでも段々と見かけなくなってしまった「竹鶴21年」をストレートで頂きます。
香りは、とても気品のある落ち着いた印象の樽香にバナナ、ハチミツ、バニラ、黒糖など甘い香りがグラスに満ち溢れています。ニッカウヰスキーといえば、個人的には甘い香りが強い印象ですが、この「竹鶴21年」はあくまでも上品に優しく、エレガントな甘さです。
他には、アプリコットやドライフルーツのような熟した果実、ナッツの香ばしさ、そして僅かにワックスっぽい香りもあります。
口に含むと、アルコール感を全く感じない優しく熟成感に満ちた口当たりで、気品溢れるウッディな味わいが広がります。味の傾向はややスパイシーで、果実やナッツ、そしてアプリコットが常に香り、奥深さと上品な甘さ、そして見事なバランスで楽しませてくれます。
アフターにかけて優しい樽香と、アプリコットにジンジャーっぽさが奥の方からいつまでも香り、21年という長期熟成モルトらしいとても長い余韻で、貴重なボトルを頂いているという至福の時間だけが過ぎていきました。
20分くらいかけてのテイスティングでしたが、一度では感じ取れない「アロマ」や「味わい」が潜んでいる”奥深さ”が最大の魅力かもしれません。余韻は意識すればするほど長~く香り続けます。
現行品「竹鶴NA」にはない”気品と奥深さ”がありますが、コーヒーや焦げ感といった香ばしさでは「竹鶴NA」のほうが味わいにパンチがあります。もちろん、NAと比べるのが間違いかもしれませんが、どちらも2つの蒸留所の個性を感じる素晴らしい味わいだと思います。
まとめ
ウイスキーブームの煽りを受けて、残念ながら終売となってしまった「竹鶴21年」。当時はクセの強さを求めアイラモルトばかりを追いかけていた為、見向きもしませんでした。今となってはなかなかお目にかかれないので後悔だけが残っています。
しかし、ギリギリこうしてバーで飲めたことは幸運と受け止めて、いつか復活をしてくれることを期待したいと思います。
若いうちからウイスキーを飲み続けて思うのは、「気になったら無理してでも飲んでおいたほうが良い!!」という事ですね(笑)
ニッカウヰスキーの素晴らしさと、「竹鶴政孝氏」の偉業に感謝した一杯でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。
年々価格が上がり続けている「竹鶴21年」、「そこまでの価値は無い」という意見もありますがウイスキーとの出会いは一期一会。見かけた際は是非、お試しください。
現行品の「竹鶴NA」も香ばしく、ニッカの本質に触れる事の出来る素晴らしいブレンデッドモルトウイスキーですので、機会があれば是非っ!!
コメント